Barbourとは
20世紀のイギリスにおいて、悪天候の下で働く水夫や港湾労働者や漁師。
英国軍はもちろん王族・貴族に至るまで、ほぼ全ての英国人の需要を満たした小さな店が、今もイングランド北東部サウスシールズという港町にあります。
1894年ジョン・バブアー氏が創業した Barbour(バブアー )
最初にバブアーと言われて思い浮かべるのがオイルドコットン生地ではないでしょうか。
緻密に織られた綿に、オイルを何層にも重ねて染み込ませた防水生地 ワックスドコットン
生地の表面にオイルを塗り込むことで表面に光沢と防水性、保温性を兼ね備えており、当時としては画期的な生地でした。
時が流れ、現在では様々な素材が誕生しており、オイルドコットンに拘る意味もなくなっていますが、その重厚な存在感は、本物を求める男性の間で憧れの存在で、現在では女性にも多く支持されています。
つまりオイルドコットンがバブアーにしかない独特な雰囲気や唯一無二の存在を確立していると言えます。
バブアーのタグの歴史
1910年~1950年代までに使用されていたタグ
オリジナルで見つけることは難しくなりますが、復刻シリーズとして初期タグを使いリリースされるモデルも存在します。
その場合の生産国はアジア諸国で作られています。
1960年~現在までに使用されているタグ
まだ市場でも見かけることができるタグですが、状態の良い個体は少なくなっています。
古いバブアーをお持ちの方は比べてみてください。
サイズSLについて
現在、日本のファッション界で最も注目されていると言っても大袈裟ではないバブアーですが、20年以上も前のことなのです。
当時のバブアーは本国仕様(イギリス国内用)のサイズ感の物が、オイルまみれの状態で輸入されていて、始めて見た時は「これは着れるのだろうか。」と衝撃を受けたことを覚えています。
当時のモデルはオーセンティックモデル。
本国仕様(イギリス)のため、細身で身体の小さい日本人にとってフィット感がなく大きく感じるものばかり。
遠く離れた憧れの国からやって来たジャケットはとても日本人に向いているとは思えないイメージ。
サイズ選びといえば、男性でも34XS/36Sのどちらかがメインだったのではないでしょうか。
現在はSLモデルという日本人の体型に合わせたモデルがあります。
このSLモデルがリリースされてから、バブアーの人気が一気に加速した印象があります。
その結果サイズ選びの苦労がなくなり、身近な存在となったきっかけとなりました。
定番の3モデル
BEDALE(ビデイル)
乗馬やハンティングなどでアクティブな動きに対応可能な腰までの着丈。
腰までの長さのビデイル
BEAUFORT(ビューフォート)
港で待つ漁師や警備隊が防寒と動きに対応可能なヒップまで隠れる長さの着丈。
ヒップが隠れる長さのビューフォート
BORDER(ボーダー)
門番や長時間の警備携わる警備隊など着ることを想定し、防寒性を重視した膝付近まで包み込む着丈。
膝まで隠れる長さのボーダー
全てが目的に応じた仕様になっており、バブアーがお好きな方は必ず1着は持っていると思います。
つまりBarbourのアイテムはいつの時代の生き続ける定番なのです。
KAPTAIN SUNSHINE別注Barbour
そんな定番のモデルの紹介も良いのですが、今回モノフリークが注目するのは、このバブアーを使った日本のブランドが別注を掛けたアイテム。
バブアー人気をより加速させたアイテムを紹介したいと思います。
現在、当たり前のようにリリースされる別注バブアー。
その火付け役となったモデルが
KAPTAIN SUNSHINE が別注した「トラベラーコート」
キャプテンサンシャインと言えばアメリカンカジュアルのデザインが多いブランドです。
ベーシックにこだわり、定番として永く愛用できる洋服作りが男心をくすぐる日本のブランドです。
そんなキャプテンサンシャインがリリースしたアイテムは、
バブアーの定番「ビューフォート」と「ボーダー」を組み合わせたような、ありそうでなかったデザインのもの。
通常のバブアーは、目的に応じた仕様になりますが、これらは日常では非現実な仕様だったりします。
別注品の多くは日常を意識した作りになっており、スペックだけではなく、デザイン性にも優れたものが多いのが特徴。
このキャプテンサンシャインの別注モデルは、近年のオーバーサイズのファッションスタイルを意識した作りです。
最近はインナーのサイズも大きくなっているため、そのサイズ感に対応できるようにゆったりしたデザインのものになります。
フロントのポケットは中央に固まるように作れているのも特徴。
ビューフォートやボーダーは下のポケットが低い位置に付くため、小柄な日本人には距離が遠く感じます。
ポケットを中央に集めて、全てのポケットをストレス無く使えるのは嬉しいですね。
ウエストにはドローコードが施されており、オーバーサイズでも下から入って来てしまう風を防ぐことができます。
流行のシルエットを取り入れ、本来のパフォーマンスを損なわぬように作られており、今までも存在していたと錯覚するような自然な出来上がり。
既存のバブアーの定番モデルではタイトなサイズ感となるため、インナーとの相性が悪くなります。
そんな中でトラベラーコートで全てを包み込めるようにゆったりとしたシルエットを提案しています。
もちろん野暮ったくなりがちな、襟幅も短めに変更されています。
今回はキャプテンサンシャインの別注品をピックアップしましたが、別注品の多くは気の利いたデザインと使い勝手の良さを意識したアイテムばかり。
伝統の生地を使い、現代の仕様に形を変え、良いものを残しながら新しいものを生み出す。
探求心の強い日本人と伝統の多い国イギリスの良い部分を合わせ持った価値のある一着ですね。
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